俺のロシア体験記

ロシア大好き天パブロガー

なぜあの髪留めはカチューシャというのか―――カチューシャの謎2

 前回の続き

さて、カチューシャとはロシア人の女の子の名前だとお伝えしました。

 

 

www.skate-russia.com

 

 

では、なぜ日本人は髪留めをカチューシャと呼んでいるのか。それにはあるロシアの有名な作家が書いた作品、そして日本の劇が関係しているんです。今回はこの2つの観点からカチューシャの謎について迫っていきます。

 

【目次】

 

 

 まずはあの大文豪・・・

 

謎に迫るためには、あのロシアの大文豪を紹介する必要があります。

 

・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

皆さんはトルストイというロシアの文豪をご存知でしょうか?

 

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この白い髭が特徴的ですね

 

 

ちなみにこっちが20歳の時のトルストイです。

 

 

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結構カッコいいですよね(・Д・)!

 

彼の作品は政治や社会にも大きく影響を与え、今でも世界中の人に読まれています。
有名な作品は「アンナカレーニナ」、「戦争と平和」などです。

実はみんなが子供の時に読んだであろう「おおきなかぶ」もトルストイが書いたんですよ!!(/・ω・)/

知ってましたか??

 

 

彼の作品が日本の劇に 

そのトルストイの著作の一つに「復活」という作品がありました。

 

あらすじはこんな感じです

若い貴族ドミートリイ・イワーノヴィチ・ネフリュードフ公爵は殺人事件の裁判に陪審員として出廷するが、被告人の一人である若い女を見て驚く。彼女は、彼がかつて別れ際に100ルーブルを渡すという軽はずみな言動で弄んで捨てた、おじ夫婦の別荘の下女カチューシャその人だったのだ。彼女は彼の子供を産んだあと、そのために娼婦に身を落とし、ついに殺人に関わったのである。

カチューシャが殺意をもっていなかったことが明らかとなり、本来なら軽い刑罰で済むはずだったのだが、手違いでシベリアへの徒刑が宣告されてしまう。ネフリュードフはここで初めて罪の意識に目覚め、恩赦を求めて奔走し、ついには彼女とともに旅して彼女の更生に人生を捧げる決意をする。

wikipediaより引用

 

ちょっと重い内容ですかね(笑)僕の印象ですがロシア文学ってファンタジー系ではなくすごいリアリスティックなところがあるなと思いました。まるで、近所に起こっても不思議ではないような。それだけに内容も深いと思います。ちなみに日本ではこの作品は悲恋物語として受け入れられていたようですね。

話を戻します。

 

トルストイの作品は当時の日本でかなりの人気だったんです!

 それで、「復活」の劇も日本で行われることになりました。(日本人によって)

 

カーブを描いた被り物

さて、いよいよ謎の真相に迫ります。

この作品のヒロインを演じる女優は頭にある被り物をしていました。

カーブを描いたフォルムで、それは髪の乱れを防ぐことを目的としたものでした。また、アクセサリーでもありました。

 

ちなみにそのヒロイン、名をカチューシャと言いました。

 もうおわかりですよね?この作品のヒロインカチューシャ役の女優がカーブ上の髪留めをしていたのです。

そして、劇の人気とともにカーブしている髪留めカチューシャという認識が広がっていったんです。

 劇は大人気で4年間で上演回数は440回を超えたそうです。

 1915年には劇中歌「カチューシャの唄」が爆発的流行。

 

レコードが当時数千枚売れれば大当たりといわれていたのに対し、その劇中唄が収録されたレコードが2万枚売れたとの説もあるそうです。

 これによって一気にカチューシャの名と髪留めが広がっていったんですね。

 にしても、100年前にロシアの作品が日本で人気だったのは意外でしたね。

 

また、その100年前の人気が今でもカチューシャという髪留めに影響を与えているなんて・・・

 歴史は面白いですね。(・д・)

 

まとめ

 ・当時の日本(大正)ではトルストイブームが起きていた。

・彼の作品のヒロインの名前がカチューシャだった。

・そのヒロイン役の女性がカーブしている髪留めをつけていた。

・劇の人気とともに、カチューシャ=髪留めというイメージが定着した。

 

以上カチューシャの謎でした!